梅郷礼拝堂

コア東京2018年6月号に掲載されました

場所を書き換えて柔らかな公共性を得る
建物は、美しい竹林、日本庭園、盆の行事等を行う池の3方向に沿ってのびる柔らかな曲線をもち、自然と一体となった(宗派不問の)新しい考え方に基づいた礼拝施設である。
 1395 年、野田市内に創建された寺院の別院で、廃寺となった寺院の再興。新たに礼拝堂を建て古い霊園を整備、新住職をおく計画。
 今後100年単位で使用される祈りの場所には、新しい使われ方を実現して行くプランニングと長持ちする性能が重要であると考え、多様な活動を促す平面計画、祈りの対象としての屋根と架構、経年変化に対する木仕口を、その解とした。
 この空間の実現を、組柱が相持ちで支え合った架構で構想。構成は身近な材の集積が特徴で、場所の力を総合的に高めている。寺院が地域に対して、どのように開き、接点をもつかを課題として、運営とさまざまな催事に取り組んできた。寺院が地域を結び広がる顔の見えるつながりが重要になると考えている。(加藤 詞史)
(コア東京2018年6月号サイトより抜粋)

コア東京2018年6月号掲載
 

第44回東京建築賞 一般一類部門 最優秀賞受賞を受賞しました

建築概要

所在地千葉県野田市
設計・監理加藤建築設計事務所
構造/規模木造/1階建て