西参道テラス
コア東京2018年6月号に掲載されました
グッドデザイン賞2017、第44回東京建築賞奨励賞受賞作品
大ぶりな集合住宅が建ち並ぶ敷地環境において、スケールを抑えた3階建て戸建て住宅のボリュームを4棟連ねた分棟長屋形式の集合住宅である。
平面プランを転回させる簡素な操作で共有部からの動線や各戸間の視線のコントロールを可能とし、分棟同士を結びつける緑豊かな共有庭と、格子越しの美しい光が空間に広がりをもたらす専有庭とを設けることで、住まい手が戸建住宅と遜色ない暮らしができることを求めた。
内部は構造フレームのルールを統一した田字型平面形状に対し、専有庭と各室と階段棟を螺旋状に回遊する立体構成とすることで、建築のボリュームを最大限に感じる設えとなっている。
外部はスギ材の格子で住戸を包み、防犯性の向上とプライバシーの確保に加え、日射負荷を低減させることで躯体の劣化を抑制している。
褪色するスギの表情や抑制されたプロポーションにより、刻々と変化するまちなみに溶け込みながらも有機的にあり続けることを期待している。(石川 素樹)
(コア東京2018年6月号サイトより抜粋)
コア東京2018年6月号掲載
大ぶりな集合住宅が建ち並ぶ敷地環境において、スケールを抑えた3階建て戸建て住宅のボリュームを4棟連ねた分棟長屋形式の集合住宅である。
平面プランを転回させる簡素な操作で共有部からの動線や各戸間の視線のコントロールを可能とし、分棟同士を結びつける緑豊かな共有庭と、格子越しの美しい光が空間に広がりをもたらす専有庭とを設けることで、住まい手が戸建住宅と遜色ない暮らしができることを求めた。
内部は構造フレームのルールを統一した田字型平面形状に対し、専有庭と各室と階段棟を螺旋状に回遊する立体構成とすることで、建築のボリュームを最大限に感じる設えとなっている。
外部はスギ材の格子で住戸を包み、防犯性の向上とプライバシーの確保に加え、日射負荷を低減させることで躯体の劣化を抑制している。
褪色するスギの表情や抑制されたプロポーションにより、刻々と変化するまちなみに溶け込みながらも有機的にあり続けることを期待している。(石川 素樹)
(コア東京2018年6月号サイトより抜粋)
コア東京2018年6月号掲載
建築概要
所在地 | 東京都渋谷区 |
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設計・監理 | 石川素樹建築設計事務所 |
構造/規模 | 木造/3階建て |