小箱の家

この住宅は、子育て世代の4人家族が住まう集合住宅のリノベーションです。


建物全体は壁式構造の3階建てで、専有部分の室内は4つの構造壁(壁梁)で区切
られていました。それらの壁を生かしつつ、室内を緩やかに区切り、再構成する事
が計画のテーマと考えました。

キッチン・本棚・収納スペースをボックス状に配置し、建具や間仕切りも同じ素材
で仕上げることを考えました。このボックス(木箱/kobako)を、各構造壁に添え
て、上下左右に配置しています。

木箱はラワン合板でつくり、壁は白漆喰仕上げとし、配色と素材感にメリハリのあ
る内観になったと思います。

また、一部の壁には、間仕切りや建具を後から追加可能なように下地を施し、家族
の成長や変化に合わせられるしつらえになっています。

この木箱の家は、家族の様々な時間が蓄積し、成長変化する住まいになるでしょう。

(文章引用元 小野育代建築設計事務所)
(写真提供  新澤一平)

ギャラリー

建築概要

所在地東京都三鷹市
設計・監理小野育代建築設計事務所
構造/規模RC造
延床面積78㎡
工期2021年6月~2021年10月